:: 2005/10/01  00:03 ::

経験値のデザイン

経験とは,「〈能動的に〉,〈身体をそなえつけた主体として〉,〈他者から働きかけを受け止めながら〉振る舞うこと」だと言われる.

 

我々の振る舞いの中に能動性がなければ,どんなに多くのことを見たり聞いたりしたとしても真の経験にはならないといわれる.

 

これからの経験次第で,自分をいかようにでもつくり,また新たなる経験への欲求を生むことができるのである.そしてその欲求に応えて更なる経験を積み自分をつくることができるのである.
(自分で自分をデザインするとでも言えばいいのか・・・.なんとも難しいけれども面白い)

 

しかし,自分をつくる(デザインする)ことより,子どものため何かすることの方が実は難しいのである.
何故なら,自分のことさえ分からないのに,子どものことを分かったつもりで何かしなければならないからである.

 

では,どうすればよいのか.

 

その答えは,「入院患児が,あなた(看護師,医師)の振る舞いを見て,経験ししながら過ごしている」ということをまず知ることから始まるのである.

 

毎日子どもに接する看護師,医師はそのことを理解しなければならない.何故なら〈他者(=あなた方)から働きかけを受け止めながら〉子どもは恐怖心を増大させているかもしれないからである.

如何にチャイルドライフに適したデザインやプリパレーションに優れたデザインが提供されようと,超えることのできない子どもの経験値の増大がある.

 

ここでいう経験値の増大とは,経験の蓄積による知識の増幅に伴う想像・予測の増大である.
つまり,その増大が,恐怖や不信感などの負のベクトルに向けないように看護師や医師は子どもへの振る舞いを顧みなければならないのである.

 

しかし,デザインする側は,何気ない振る舞いによって経験する恐怖心をどこで抑止するか

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