:: 2005/10/01  00:05 ::

チャイルドライフ・スペシャリストと保育士

今後増えるであろうチャイルドライフ・スペシャリストと既存の保育士の役割を考え,それぞれに対応したデザイン,そして繋ぐデザインを考える必要がある.ただし,明確な線引きをすべきが正しいとは考えない

チャイルドライフ・スペシャリスト
医療器具を使ったメディカル・プレイにより,子どもの心を癒す「治癒的な遊び(therapeutic play)」を提供する.これは直接医療行為に関わらないチャイルドライフ・スペシャリストと行う時,子どもは安心して「本当はちょっとコワイ」遊びができる.

保育士ととアプローチの方向を共有する職種であるが,
個々の子どもと家族への「心理的・教育的支援」をする.
「個人の援助」を担当する.
点が異なる [註1] .

保育士
チャイルドライフ・スペシャリストとアプローチの方向を共有する職種であるが,
「発達支援」の役割を担う.
プレイルームにおいて「集団の援助」を担当する.
点が異なる[註2].

この2者以外に看護師や医師も子どもとコミュニケーションをとる. 専門的な立場からそれぞれ子どもに接する.専門性が高くなれば自ずと自分の守備範囲以外の仕事はできなくなるが,「他職種によるチーム体制(multidisciplinary approach)」 [註3]をもって子どもと関わることができる.

しかし,子どもにコミュニケーションをとる職種ごとに専用のツールをデザインすることが正しいとは言えない.
いずれの専門家が使用しても目的とする役割をこなすことのできるツールのデザインと,それぞれの目的を繋ぐことのできるシステムとしてのデザインが必要なのである.

なお.3者が行うプレパレーションについての考え方は,プリパレーションの考え方を参照.

[註1-3]藤井あけみ:「チャイルド・ライフの世界―こどもが主役の医療を求めて」,新教出版社,pp.104-105,2003

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