:: 2005/10/01 00:08 ::
処置室内を見せるドア
処置室に親を同席させないという悪習は撤廃すべきである.
医師や看護師側から如何なる理由が述べられようと,同席させないということはすなわち医療ミスの隠蔽があると感じぜざるをえない.
親に見ていられると点滴の針を入れ難いとか,親が心配されるからとかは理由にならないのである.
ドアの向こうで長時間に渡って泣き叫ぶ子どもに非常な違和感を感じてドアを開けて入ると看護師が子どもの上に跨(またが)って押さえつけ,医師が3人がかりで点滴の針を入れているという場面が実際にある.
(子どもを押さえつけて処置するべきではないとどの学会でも言われていることであるが,実際は異なる病院もある)
また,親から医療者側へ同席を求めても本院では同席を認めませんという紙を一方的に貼り出す病院も実際にある.
こうした行為は,医療者側の一方的なご都合主義でしかない.見られては都合の悪い何かがそこに存在するからである.
こうしたことに対して医療者側,親(保護者)側の言い分(主張)をドアのデザインによって,中庸を得ることが最も早い段階で解決できる方法である.
処置室のドアは,ガラスが填め込まれ中を見ることができるべきである.
他人に覗かれるではないかというならドアを2枚にしてその間の空間に親だけ入れるようにすればいい話しであり,いくらでも中を見ることができるシステムは考えることができる.
警察による尋問もビデオ撮影がいずれ義務化されるように,医療の現場もまた例外ではなくなる時が必ず来る.
その時を待つこともなく,デザイン側は,お互いの主張の中庸を得られるためのデザインを提供できるはずである.
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