:: 2005/10/01  00:12 ::

ユーザ・インタフェースと分かりやすさ

ここでいうインタフェースデザインは,看護師が子ども(入院患児)に対して行うプリパレーションのための情報機器についてである.
このプリパレーションのための情報機器には,子ども自身が操作することもできるし,医師が使用することを前提としたコンテンツを含む.

ユーザ(看護師や子ども)が,プリパレーションのために備えられた独自性である機能を自由に活かすことができるかどうかは,その情報機器の操作が自由に=「分かりやすく」できるかどうかにかかっている.

操作における「分かりやすさ」は,ユーザと機器との間に介在するユーザ・インタフェースに大きく関与している.ユーザ・インタフェースとは認知論的立場に立った,ユーザと機器をとりもつ関わりをさすと共に,如何にインタラクティブな関係をつくることができるかという問題を含んでいる.

ユーザと機器との関係がスムーズに成り得たとき「分かりやすい」と感じることができるのである.

「分かりやすさ」は,手順を追った理解とは異なり,直観的感覚が占めるが故に,機器の操作目的に付随する潜在的な認識量がある.つまり,「分かりやすさ」は,操作に関わる幾つかの構成要因の上に成り立っている.

従ってコンテンツデザインを行う上で,機器に対する「分かりやすさ」をユーザ・インタフェースの観点から考察し「分かりやすさ」の構成要因を抽出し,組み込むことが,文字どおり「分かりやすい」情報機器デザインが可能となる.
このことを踏まえた上でプリパレーションに用いるインタフェースの設計をする必要がある.

子ども自身が操作できるコンテンツを含む重要性は,その操作という行為を意志決定のプロセスとして扱うことができることにある.
例えば,理解した上で,ストレッチャーに乗ってope室に向かうというシミュレーションが子ども自身の操作でできるなら,治療への自発的行為の表現として,また支援として役割をなすということである.

プリパレーションの場で,「分かった?」という問いほど愚かなことはない.

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