:: 2007/02/22  18:29 ::

エアークッションを用いたコミュニケーション・ツール

[2006年4月:北里大学病院小児病棟3Aに提供予定]

コンセプトは,言葉を主として介さず,患児と親,患児と患児のコミュニケーションを支援するためのツール開発である.
エアークッションを押すことで触覚・視覚・聴覚に訴える楽しみ方ができる.

ツール研究・開発の詳細


エアークッションを押すと発砲スチロールの粉が舞う.
エアークッションは特注品であり,手で押したり,力のない場合は,お尻の下にひいて押してもよい.

写真は一人でやっているが,二人の力を合わせて初めて吹き戻し(昔のおもちゃで吹くと巻いた紙がのびるもの)が伸びる.
一人だけでは空気が吹き戻しにとどまらず伸ばすことができないため,協力が必要.

押すと黄色の木の部分が移動する.
押す力を微妙に変えることによって音が変わる.


単なる風船をふくらますだけであるが,実際の患児は,おしりにひいたり正座でつぶしたりしてふくらませることに熱中した.

パーツを入れ替えることで複数の楽しみ方ができる.
左から2つめは,ピンクのボールである.押しやった方が勝ちというルールで遊ぶ.
ライトグリーン,ピンク,イエローは,同じ発泡スチロールの粉.

右は,吹き戻しである.
チューブの長さは,隣のベッドまで届くようにもしたが,点滴などのチューブと絡むことを危惧してここでは紹介は控える.

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