:: 2006/05/19 19:27 ::
柵を利用したクッション
[2006年5月18日:北里大学病院小児病棟3Aに提供]
このツール開発は,柵で囲まれたベッドで過ごさなければならない患児のために行った,先行研究をもとに5回の改良を行い完成したものである.
先行研究の評価から改良点を抽出し,柵の特定の場所にぶつかる子どもに便利だったことから,肢体支持ではなく柵に対する身体保護,沢山取り付けても柵の中の様子が分かるようにすること,遊びの要素を取り入れることを目的とした.
感覚運動的な機能遊びと,ベッドにブロックなどのおもちゃを広げられないことから構成遊びができるように,自分で動かして楽しむ要素,音や素材の違いを楽しむ要素,色を組み替えて見て楽しむ要素を取り入れている.
患児が足をかけても簡単にスライドして下がるため,踏み台になることはない.転落防止も校了している.
取り付けは片方の面だけでもよく,また両面であっても柵を降ろす時には,押し込めば簡単にはずれる.
クッションを付けたまま柵を降ろすことは考えていない.何故なら足下に降りたクッションは,看護師,両親のズボンの裾や足に当たったり床の埃が舞って付きやすく非衛生であるためである.
加えてそのような取り付け方はベッドの外から見て綺麗なだけで決して中にいる患児からみて綺麗ではない.
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